の手引き2 |
■冬芽の種類■
◆冬芽は大きく分けて鱗芽(りんが)、裸芽(らが)の2つに分けられます |
鱗芽 若葉の元となる部分が、芽鱗(がりん)と呼ばれるもので被われている冬芽です。芽鱗(がりん)には魚の鱗のようなものから、毛皮のコートのようなもの、あるいは硬い皮のジャンパーのようなものもあります。
クマシデ ハクモクレン ミズキ
クマシデ、ハクモクレン、ミズキの他にクヌギ、コナラ、アカシデ、イヌシデ、ケヤキ、ヤマザクラ、エノキなど、鱗芽、裸芽、隠芽の中で一番この鱗芽の仲間に属するものが多いです。モクレン科の仲間(コブシ、モクレン、ハクモクレン、ホオノキなど)が開花した直後に見に行くと、木の下にたくさんの毛皮のコートや皮のコートである芽鱗が落ちているのを見つけることができます。
裸芽 若葉の元となる部分に一応毛などが生えていますが、芽鱗(がりん)に被われていない冬芽。
ヤマウルシF だんだん冬芽が伸びてF 若葉が広がってきた
ヤマウルシの他にはムラサキシキブ、ヤブムラサキ、サンショウ、クサギ、アカメガシワ、アジサイなどがあります。
■ 別の分け方 ■
隠芽(いんが) 鱗芽、裸芽に関係なく、冬芽が葉痕や樹皮の中に全く隠れて保護されているものを隠芽と呼びます
サルナシも葉枕(ようちん)と いう部分に冬芽が隠れている |
葉痕の割れ目の奥に冬芽 F が隠れているニセアカシア |
早春割れ目から 若葉が出てきた |
この仲間は他にノブドウなどがあげられますが、あまり多くはありません。
葉柄内芽(ようへいないが) 鱗芽、裸芽に関係なく、冬芽が遅くまで残っている葉柄に包まれて保護されているものを葉柄内芽と呼びます
ヌルデ 葉痕が馬蹄形のものが多い |
ハリギリ F 未だ葉柄に包まれている |
葉柄が取れたところ |
この仲間には、ヌルデ、ハリギリ、プラタナスなどがあります。
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※ 「 冬芽と葉痕観察の手引き 」 の作製に、これらの図鑑を参考にさせて頂いています。